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……ワオ


ガチャリ


『こんにちはー、雲雀さん元気ですか?』


「ワオ。」


『……え、私何か驚くような事しましたっけ?』


「ワオ。」


『……。』


「………ワオ。」


『ひ、雲雀さーん?』


「ワオ。」


『雲雀さんが壊れたーっ!』


「咬み殺すよ?」


『ぎぃぇやぁあ!すみません!(一体どうしたんですか、雲雀さん!)』


「クフフ…。」


『あれ?(…何かソファーの後ろから聞こえたような。)』


──トコトコ


『……(どうしよう、果てしなく見なかった事にしたい。だけど、放っとくわけにも行かないし)…何してるんですか?』


「邪魔しないで下さい。今アルコバレーノに貰ったこの“雲雀くんロボット”を使って彼女で遊ぶので忙しいんです。ああ中々操縦難しいですね。…やはり千種を連れてくるべきでした。」


『……へぇ…。その“彼女”って、私の事?』


「え?…って、いつの間にここに!?先ほどまで雲雀くんロボットで弄ばれていたはずなのに。君、実は中々やりますね!」


『“クフフ”だとか言う不気味でフルーティーな笑いをもらされたら嫌でも気付きます。』


「咬み殺すよ?」


『ぎゃあ、ごめんなさい、ごめんなさい!』


「クハハッ!君は本当にいい反応をしてくれますね。今のはただのロボットですよ?」


『〜っ!く、屈辱!』


「咬み殺すよ?」


『ふっ、なめないで下さい。同じ手は効きませんよ?』


「え?いえ、今操作したつもりはないんですけど……。」


『え?』


「六道骸、君一体僕の部屋で何してるの?しかも僕そっくりのロボットまであるし、何か気持ち悪いんだけど。」


『ほ、本物の雲雀さん!?…って、ここ雲雀さんの自室じゃなくて応接室ですよ?一応。』


「クフフ、自分の顔が気持ち悪いだなんて不憫な人ですね。」


「…咬み殺す。ついでに連帯責任で君も。」


『え゛!私も!?…あ!そういえば今日、雲雀さんの為にクッキー焼いてきたんです。一緒に食べませんか?』


「(ピクッ)…僕の、為に?」


『はい!お口にあえばいいんですけど。』


「そう、じゃあ食べようか。紅茶いれてくるけど何がいい?」


「え…ちょっと、僕の事忘れてませんか?無視しないで下さいよ!雲雀くん、バトルは?レッツ バトーッル!!」


『わーい、雲雀さんのいれる紅茶美味しいんですよね!ん〜、じゃあ今日はあっさりしたのが飲みたい気分なのでニルギリでお願いします。』


「分かった、ちょっと座って待っててね。」


「もういい!僕帰ります!……え、ひき止めてくれないんですか?ねぇ。ねぇ!」


「『あー、うるさい。ちょっと君黙ろうか。そして帰れ。』」


「ひ、酷っ!」



(何、二人っきりで仲良さそうにしてたのさ。…いや、別にやきもちやいてるとか、そういうわけじゃないけどね?)




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