[携帯モード] [URL送信]
そして11月7日


(“デュエットCD”の続編)



*11月7日*


『雲雀さん……CD聴きました。』


「そう。どうだった?」


『一体これは何なんですか!?何でノイズ音しかしないんですかーっ!?』


「僕と骸のギリギリの妥協策だよ。」


『……一体どんな策を出したらこんな事になるのか非常に知りたいような、知りたくないような。』

「……どっち?」


『じゃあ、知りたいという事で。』


「僕がエアーギターをして、骸がバックダンスをしたんだよ。」


『(両方無音!?もはやCDじゃねェェエエ!)』


「勿論4枚は買ったよね?」


『へ?いえ普通に一枚ですが…?何のために4枚も買うんですか?』


「一枚目は鑑賞用、二枚目は保存用、三枚目は貸出し用、四枚目は布教用。こんな事常識じゃないか。」


『そんな常識、今初めて知ったんですけど!……というか、貸出しと布教って何が違うんですか?両方とも一緒なんじゃ………?』


「貸出し用はリボーンが好きな人に、布教用はあまりリボーンを知らない人に貸すためのものだよ。いつ何があるか分からないから布教用は毎日持ち歩くよね。それに加えてリボーンをあまり知らない人は好きな人に比べてCDの扱いが粗末で傷みがはやい。そんなCDをリボーンを好きな人に貸すつもり?」


『(いつ何があるか分からないって、一体どんな状況を想定してるんですかーっ!?…1枚でいいと思うんだけど)……分かりました。後3枚買ってきます。』


「うん、そうしなよ。」



(だって雲雀さんのためだもの!グッバイ、私の数ヶ月分のおこずかい。)

(応接室出る前に言ってあげよう。さっきのは冗談だって。君がすぐに何でも信じるから、からかいたくなるんだよ。)


(でも…)
(だけど…)

((そんなとこさえも愛しい……。))




[*前へ][次へ#]

10/23ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!