トンファーを忘れたら
『ねぇ、雲雀さんトンファーってどこに隠してるんですか?明らかにいろいろと無理がありますよね。特に夏服。』
「極秘事項。」
『ケチー。』
チャキン
『うわぁ、ごめんなさい、本当すみません。謝りますからそのトンファーしまって下さい!』
「そう?しょうがないな。」
『でもそれ、仕込むのを忘れたら大変ですよね。まぁ、そんな事ないでしょうけど。』
「………………。」
え、どうしよう、あるの?ねぇ仕込み忘れた事あるのー?
だって、そんな!キメ台詞言っても全然きまんないじゃん!
「咬み殺すよ?」って言った時にトンファーないのに気が付いて、「……じゃあ、咬み殺すのはまたの機会に…」なんて事になるじゃん!
「ねぇ、全部声に出てるんだけど。というか、どうしてこの間の事知ってるの?」
え、やばっ。声出てた?
っていうか、“この間の事”って、どういう事?もしかして私が半分冗談で言った事があたってたって事ですか?
ちょっとそれ見たかった。トンファー忘れて慌てる雲雀さん!なんか凄くいい!
是非とも写真に収めたい!
「だから声に出てるってば、咬むよ?………じゃなくて咬み殺すよ?」
『ぶふぁあー―!咬むよ?咬むよー―!ダメじゃないですか〜。キメ台詞間違えちゃ。“咬み殺す”といったら“トンファー”や“ワオ”に続いて雲雀さんの代名詞なんですから〜。』
「なんだか凄く苛つくんだけど。咬み殺していい?というか絶対咬み殺す。」
『うわぁ、ごめんなさい、ごめんなさい!トンファーしまってー―!』
(そんな日常)
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