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◇リラックス(京七)
「…ん…気持ち…いい…」
七緒はうっとりと呟く。
「…あ…そこ…」
「ここ?」
「…ん…そこ…もっと強く…」
「もっとかい?こう?」
「あっ、いい…」
「…七緒ちゃんさぁ…」
「…何ですか…?」
「そんな声出されると、ボク我慢できないんだけど…」
春水の苦情に、七緒は頬を染める。
「…だって…隊長の肩揉み…気持ちいいんですもの…」
「……いやぁ…こんなに凝ってるから、気持ちは解らなくもないけどさぁ…」
それでも、春水は手を止めずにいる。七緒の肩はちょっとやそっとじゃ、解れそうにない程固まっているのだ。
「はあ…気持ちいい…」
うっとり呟く七緒に、春水は苦笑いを浮かべる。
「…冷え性は大変だね…」
「目が悪くて、冷え性で、おまけに上司のサボりで書類仕事が通常より多いので、肩にくるんです」
七緒はすまし顔で返す。
「…はいはい、我慢してマッサージに専念させていただきます」
そもそも、自分がやると言いだした事だ。激しい肩凝りに悩まされる七緒は、時折マッサージに通っていたのだが、施術者が男と知った春水が拗ねたのだ。
「…まさか、こんな声聞かせてないよね?」
「出すわけないじゃないですかっ」
「…今出してるじゃないか」
ぐいとツボを押す。
「ん…。だって…隊長の手…気持ちいいんですもの…」
「…毎回こんな声出されたら、ボクいつまで我慢できるかな…」
「…ん〜…そこもっと…」
春水のボヤキを聞かなかった事にして、七緒は気持ち良さそうだ。
「ここ?」
「そこ……いい…」
「………やれやれ」
たまには、純粋に七緒の為にするのもいいかと、春水は苦笑いで己を納得させる。
堂々と七緒に触れられて、尚且つ良い声が聞けて、喜んでくれるのだから。
(…ま、いいか…)
「わっ!七緒ちゃん、ここすごい凝ってる」
「ん〜!そこ目にくる〜」
マメにされるマッサージのお陰で、七緒の肩凝りは少しずつ和らいだそうです。
私も隊長にマッサージして欲しい…。
隊長って何だか上手そうじゃありません?(笑)
20060221〜20060228
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