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◇鏡開き(剣やち未来編)
「剣ちゃん、あーんして」
 やちるが匙を手に持って、剣八へと促している。
「ああ?」
「ああ?じゃなっくって、あーん」
「……、あー…」
 瞳を輝かせて、剣八が口を開くのを待っているやちるに、剣八が抗えるはずもなく。渋々口を開いた。
「はい」
 匙を剣八の口の中へ入れる。
「…ぜんざいか」
「美味しい?」
 やちるが首を傾げて、味の感想を求める。この、首の傾げ方は…。
「ああ、美味いぜ。やちるが作ったのか?」
「うん!はい!まだあるからね!!」
「ああ…」
 椀を剣八へと手渡し、自分も椀を持つ。
 先刻から漂う甘い香りはこれだったのだ。
 やちるはふうふうと息を吹きかけて、熱々のぜんざいを口にする。
「はふっ、おいしーい」
「…やちる」
「なーに?」
「餅はどうした?」
 椀の中をかき回し、やちるに尋ねると、やちるは目をそらす。
「おもちは…」
「餅は?」
「…えへ、こげこげで全滅しちゃいました」
 舌をぺろりと出して、肩を竦める。
「…たく、しょうがねえな…」

 文句を言いながらもやちるお手製のもちなしぜんざいを綺麗に平らげた剣八の姿がありましたとさ。






「あーん、失敗失敗!」
「期待しちゃいねえさ」
「あ、ひっどーい剣ちゃん!!」
「…あの、隊長、副隊長…挨拶挨拶」
「ああ!皆いつも遊びに来てくれてありがとう!!あたしも、剣ちゃんの女になったことだし!料理も勉強中よ!!」
「…挨拶なのか?」
「いいじゃない!近況報告!!」
「……好きにしろ」
「うん!えっと、サイトや駄文の感想など聞かせていただけると嬉しいでーす!!また遊びにきてねーーー!!」
「返事はブログでするってよ」





20060112〜20060120

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あきゅろす。
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