過去拍手一覧
◇日溜まり(京七)
「隊長ったらこんな所で…」
 八番隊の縁側で春水は眠っていた。
 傍らには当たり前の様に、徳利が置いてある。
 起こすために身を屈めて、七緒は声を上げそうになった。
 ほんの少しだけ、背を向けただけなのに。
 背に当たる日差しが驚く程、暖かく心地が良いのだ。
 自然に欠伸が出てくる。
 目前の男も、実に気持ちの良さそうな寝息を立てていて……。




「ん…?」
 胸の重みで目が覚め、春水は顔を覆っていた笠を上げ、目を見張った。

 本を抱えたまま、猫のように丸くなって自分に頭を預けて眠る七緒がいた。
「…たまにはね…」
 春水は七緒を起こさぬ様に、着物を自分の下から引き摺りだして七緒に掛ける。
「ふぁ…」



 二人は通り掛かった辰房に起こされるまで、眠っていたそうな。



「はっ、あ!嫌だ私ったら…、失礼しました…こんな所で失態をお見せしてしまって…」
 七緒は頬を染めて、深く皆様に一礼する。
「まあまあ、たまにはいいじゃないの」
「よくありませんっ!隊長を起こすはずが眠ってしまったなんて…」
「ふふ、拍手のアンケ結果に感謝だね」
「そうでした。前回のここ(拍手)でアンケートをとらせて頂きました。ご協力下さいました皆様ありがとうございます。アンケートにつきましてはブログにアップしてあります」
「で、一番はボクらだったから、小話をってことになってね」
「お恥ずかしい…」
「フフ、七緒ちゃんラブリーだったよ」
「…こほん。ええと、次は…」
「照れちゃって」
 七緒は春水を軽く睨み、眼鏡を上げて書類を読み上げる。
「…今後の参考にお聞かせください。当サイト一番好きな話は何ですか?タイトルを上げて頂いても、漠然としたお答えでもかまいません。今後の参考にお聞かせいただけると嬉しいです」
「例えば、にゃにゃ緒ちゃんの話が好き〜とか、更木君とやちるちゃんのほのぼのが好きとか、ボクと七緒ちゃんの裏話が好きとか…」
「隊長!!」
 七緒は顔を真っ赤にして、春水の腕をつねる。
「あたた」
「……失礼しました。参考までにお聞かせいただけますと幸いです。よろしくお願い致します」
「よろしくね〜!あ、お返事ブログでするからね〜」



20051224〜20051231

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あきゅろす。
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