過去拍手一覧
◇誘発(京七)
「くあぁ〜」
藤棚の下に辿り着いた、小さな子猫が欠伸をし、丸くなる。
雲一つなく、ぽかぽかと温か過ぎる日差しが降り注ぐが、満開の藤が上手い具合に日差しを和らげ、黒い毛並みの子猫には丁度良い。
「…ああ…こんなところにいたのか、にゃにゃ緒ちゃん」
春水は、気持ち良さそうに眠る子猫を見付け、微笑を浮かべる。
「…ん…くあぁ……たいちょう…」
人の気配に目を覚まし子猫は欠伸をする。
「いいよ、もう少し寝てなさい」
頭を撫でると、気持ち良さそうに目を細め、頭を擦り付ける。
春水が子猫の側に腰を下ろすと、子猫は膝の上に乗り丸くなった………。
「……ん…?」
胸と腹の重みに、春水は目を覚まし状況を確認する。
「ああ…ボクも寝てたのか…」
胸の上には、静かな寝息をたてる七緒の姿。
「子猫のにゃにゃ緒ちゃんの夢みるなんて…、七緒ちゃんが珍しく寝てるからかな?」
春は誰もが、眠りを誘われるのです。
実は前回拍手の続きで夢オチ…
イメージ画つきの珍しい拍手w
20060427〜20060514
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