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「しかし…それでは迷惑をかけるのでは…」
七緒の誘いに左陣が首を傾げた。
「あら、そんなに不安でしたら狛村隊長も、我が家に泊まりにきませんか?三夏さんも久しぶりに実家はどう?」
「いいのかしら?お母様」
「たまにはいいじゃないの。子供たちの喜ぶ顔が見れるんですもの」
七緒が珍しく甘い事を言う。
左陣と三夏は顔を見合わせて母の提案に従う事にした。
「では、世話になろうか」
「はい、じゃあ、行きます」
「良かったわ、あの子達のがっかりする顔を、一日に何度も見たくはありませんからね」
七緒にとっても孫になる三つ子はやはりとても可愛い。悲しそうな顔は見たくないのだ。
「は?帰宅命令?」
「うん。秋君を今日一日八番隊へ帰して欲しいって、ななちんが言ってきたの」
「はあ…いいんでしょうか?」
やちるに呼び止められ一秋は首を傾げた。
「いーよ、別に。一泊なら隊にいても、家に帰っててもかわんないし」
「副隊長がそうおっしゃるなら」
一秋は首を傾げながらも、突然の母の呼び出しに応じることになった。
無論呼び出されたのは、一秋だけではない。
「え?今日ですか?いきなり?」
「ああ…正式な書類できたしな」
白哉は無表情に冬二に告げると、あっさりと去っていく。
冬二は首を傾げながらも、一泊する準備をして自宅に向かった。
「へ?母さまの呼び出しですか?」
「ええ、卯ノ花隊長もお許しになったから、ゆっくりとしてくるといいわ」
勇音が夏四へ告げる。
「まあ、ここ最近帰ってなかったし、たまにはいいかな…」
「そうよ、たまには兄弟揃うのも楽しいわよ」
「はい」
勇音に笑顔で言われ、夏四は笑顔で頷き返し、自宅へと向かうことになった。
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