「ああ…ん…」
 春水の熱い身を己の胎内へと誘い七緒は喘ぐ。
 この熱さと存在が今は嬉しくて堪らない。
「七緒ちゃん…」
 体を震わせ逃すまいと締め付ける様子に、春水の口元は嬉しそうに綻ぶ。

 唇を重ね合わせ、手を握り合い、体を密着させて互いの存在を確認する。

「ああ…春水さん…」
「七緒ちゃん…」
 七緒が縋るように春水を呼び、春水も答えるように耳元で甘く名を呼ぶ。
「あああ…」
 頬を染め見悶えする七緒の姿を見つめ、春水はより奥深くへと潜り込む。
「あああ!」




 翌日、乱菊は満面の笑顔で執務室へ現れた。
「隊長!」
「何だ?その手は」
 朝から勤勉に働く隊長の前に、笑顔で両手を差し出す乱菊の姿を見上げ、冬獅郎は眉間に皺を深く寄せる。
「京楽隊長や七緒に迷惑をかけたって、お礼したんでしょう?」
 副隊長の自分は最も迷惑をかけられた筈だと、乱菊はほのめかしているのだ。
「ふん、普段さんざん迷惑かけられているのは、俺の方だと思うんだがな」
 あっさりと無視して手にした書類に視線を落とす。
「ええー!!」
 頬を膨らませる乱菊を見、冬獅郎は手にしていた書類を乱菊の手の上に置いた。
「ほれ」
「違いますー!」
「仕事しろ!!」


 こうして、賑やかな八番隊、十番隊が戻ってきたのでした。




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あきゅろす。
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