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「嬉しいな…七緒ちゃんにそんなに期待されて…」
 春水の指が襟元を開け、舌が首筋を這い、鎖骨を舐め、昨晩の愛撫で真っ赤になっている頂きを口に含む。
「ああっ…」
 びくりと体を震わせた七緒の背中に手を回し、ゆっくりと押し倒す。
 口でまろやかな膨らみを愛撫し、手は浴衣の裾を捲くり、敏感な秘密の場所を探る。

「あ…あんっ」
 春水の指が濡れ、瞬く間に淫靡な水音が聞こえ、七緒は首や耳までも真っ赤になり、喘いだ。
「七緒ちゃん…我慢できない…いい?」
「あ…ああ…きて…」
 春水は尋ねながらも指は休ませず動かし、七緒の良い場所を攻める。七緒に拒否させまいとするように。
 そして七緒の返事を聞くなり、自分の浴衣の裾を捲くり、我が身を勢いよく沈ませた。
「ああああっ!」
「七緒ちゃん…」
 春水が口付けを繰り返し、抱きしめ七緒を求める。


 やがて、七緒が昇り詰め体を震わせると、やや遅れて春水も体を震わせ全てを注ぎ込んだ。


 日が落ちて、涼しい風が室内に運ばれる頃、七緒は腰を上げた。
「そろそろ、お暇致します。明日は早いので」
「ええっ!?もう?」
 日付が変わるまでまだ時間はあるのにと、春水が駄々をこねる。
「やだやだ!七緒ちゃんとまだいたい!ボクの誕生日でしょ?」
 春水の必死の形相に七緒は呆れ果て、大きな溜息を吐き出す。
「いい大人が、駄々を捏ねないで下さい」
「だって、七緒ちゃんがボクの我が儘聞いてくれる数少ない日なんだもん!」
 七緒はもう一度大きな溜息を吐き出し、渋々腰を下ろした。
「…仕方ないですね」
「七緒ちゃん!大好きっ!」
「では、明日支障がでない程度でしたら…」

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あきゅろす。
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