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「ねえ七緒ちゃん…」
 七緒の髪を洗い流しながら、問いかける。
「何でしょう」
「…細いねぇ…」
 髪を洗い終えると腕を取り擦るように洗う。
「隊長に比べれば細いですよ」
「太りにくい体質なんだよねぇ」
「誰かさんのお陰で激務ですから。太っている時間ありません」
「…酷いなぁ、ボクそんなにこき使ってないよ?」
「捜すのに結構時間取られているんですよ」
「そう?七緒ちゃん直ぐボクみつけてるじゃない?」
 首筋を洗い背中を洗うと、背後からゆっくりとまろやかな膨らみへと手を滑らせる。
「ん…変な洗い方…」
「そう?普通だよ?」
 丸く撫でるように洗い、頂までも丹念に指先で洗う。
「んん…あん…」
 そして体の線をなぞるように脇の下から、腰へと洗い足を、つま先から洗っていく。
 一度手を洗い流し、改めて石鹸をつけ泡立てると、優しく秘められた場所を洗う。
「ああ…あん…駄目…」
 七緒が悶え喘ぎながら春水にしがみつく。
「綺麗にしなくっちゃね」
「んん…あん…」
 七緒の体についていた泡が、春水の体に移る。春水の体毛は濃いので泡だってしまう。
「…くすぐったい…」
「ほ〜ら」
 春水がわざと自分の体を擦り付ける。
「隊長の毛は痛いんですっ、止めて」
「そう?」
「たわしみたいなんです」
「た、たわし!?それは幾ら何でも酷いよっ!」
 泣き真似をする春水を横目に、七緒は大きな溜息を吐き出す。
 七緒は桶に湯を汲み体に掛けて泡を洗い流し、春水にも頭から湯を掛ける。
「さあ、何時までもふざけてないで下さい」
 湯船に入ると、春水も慌てて入り七緒を抱き寄せる。

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