◇BLEACH if…
7
「……うるせぇっ」
剣八はやちるの襟首を掴み、肩越しにやちるを引き摺り降ろし、布団へと押し倒す。
「…しかし、この花臭ぇな…」
「いい匂いだよー」
「そうか?これだけあると臭ぇ」
「そっかなー?」
薔薇の強すぎる香に剣八は眉間に皺を寄せる。
「ま、今日は我慢!明日は誰かに保存方法聞いてくる!!」
「…捨てちまえ」
「やだよ!剣ちゃんの愛なんだもん!」
「……」
剣八は黙ってやちるの唇を己の唇で塞ぐ。これ以上やちるの言葉を聞いていると恥ずかしくてたまらないのだ。やちるに言葉を考える隙を与えぬように、身を沈ませる。
「あああああ」
翌日、弓親に早速保存方法を尋ね、薔薇風呂、薔薇のジャム、薔薇の香水へと形を変え、全て身に染み込ませていったのでした。
「うふ、これで剣ちゃんの愛は全部あたしの中よ」
「………よくそんな事考えつくな」
剣八は半ば感心すらしていた。
「ナルちゃんのアイディアが大半だけどねー」
剣八は大いに納得した。
「あいつらしい」
おしまい
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