◇BLEACH if…
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七緒は頬を染め、春水を睨みつける。急に真面目にされては、心の準備ができていない。しかも、今は緊張の糸がほんの少し緩んでしまっていたのだ。
見惚れてしまったではないか。
本当に。
「フフフ、七緒ちゃんったら、かーわいい!」
春水が七緒に抱きついた瞬間だった。
「お待たせしました」
使いの者が二人を呼びに来た。
使いの者は、すまし顔で見なかった事にしたのだが、七緒はそうはいかない。
「隊長!!」
七緒は真っ赤になって、春水を押し離れようとする。
「あ、そ、今行く」
春水は笑顔で七緒を抱き上げる。
「きゃっ!た、隊長!!」
「いいからいいから」
そのまま皆の元へと向かい、春水は怒られ、七緒は恐縮したように顔を赤らめ、春水を睨みつける。
「で、どうなの?」
「…コホン…」
長老は咳払いをし、二人を見る。
「……認めよう」
「……本当か!?」
春水は身を乗り出し、長老を見詰める。
「ああ、結婚してもよい。伊勢七緒を京楽家に迎え入れることを、認めよう」
「……七緒ちゃん…」
「…はい…」
「随分…長い間、待たせてしまったね…。ご免よ…、待っててくれて…ありがとう…」
「…はい…」
春水は七緒に頭を下げ、七緒は瞳一杯に涙を溜め、ただ頷くことしかできなかった。
「…結婚しよう…」
「はい…」
春水の言葉に、更に長老達は驚く。
そして、実はちゃんと春水も七緒も順番を踏まえていたのだと知った。
こうして、七緒は京楽家に無事に認められ、結婚まで秒読みとなったのであった。
完。
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