◇BLEACH if…
6
荒い息を整え、やちるの手が剣八の頬を撫でる。
「…剣ちゃん…、ありがとう…」
「やちる…」
「あたし、剣ちゃんに出会えてよかった」
そっと目を閉じる。
「剣ちゃん…これ…」
枕の下から、何かを取り出し剣八に渡す。
「何だ?」
やちるの手から受け取り、目を通し目を見開く。
「やちる」
「こんなことして、きっといままで通りになんて無理でしょう?」
やちるは静かに目を開け、剣八をみる。
「それで、一度か」
「うん」
剣八の手にはやちるの辞職届があった。まだ幼さの残る字で、丁寧に書かれていた。
「バカ野郎」
「剣ちゃん?」
「俺が好きでしてるんだ、何でてめえを辞めさせなきゃなんねえんだ?」
まだ繋がったままのやちるを抱き上げ、胡坐を掻く。
「あん!剣…ちゃん?」
違う角度からの刺激に、やちるは身をよじる。
「お前の誕生日は終ってんだろう。俺はお前が好きで抱いたんだ」
抱き上げられ、剣八を見下ろす形になる。
「これはなしだ」
剣八は辞職届を丸めて投げ捨てると、そのままやちるを深深と突き上げた。
「あああ!け、剣ちゃん?」
「解らせるまで、抱く」
言うなり、激しく突き上げる。
「ああ!!」
剣八にしがみつき、剣八のするがままに揺さぶられる。
何も考えられないくらいに、激しく突かれ続け、やっと眠りにつくことが出来たのは夜が明けてからのことだった。
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