◇BLEACH if…
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ただ直向きに、剣八を求めてきた。
他は何も要らぬと。
幼い頃は我儘で通してきた。
積年の想いをぶつけ、思いがけず応じてもらえ、相手も今や自分を愛しんでくれている。
毎晩双方が満足するまで求め合い、眠りにつく。
不満などあるはずがなかった。
「う〜…あたしって、すんごい我儘?」
ここは、書類倉庫。三人で書類の片づけをしていた。そんな中、やちるが手を休め、机に突っ伏し頭を抱え唸った。
「…今頃気が付いたんスか?」
一角は棚へ書類を並べながら呆れ顔であっさりと返す。
「違うの!そっちの意味じゃなくって…」
「解ってますよ。更木隊長に愛されてるかって方でしょ?」
弓親も書類を棚へと並べながら、首だけ振り向き微笑を浮かべ、やちるの言いたいことを、言い当てる。
「…何で解るの?」
「副隊長が真剣に悩むのは、更木隊長の事だけでしょう?」
「……うん…そうだけど…」
「それに、俺等の前で言うって時もね」
「……だって…、つるりんは…剣ちゃんに、ちょっと似てるし、ナルちゃんは…何でも気がつくから…」
「そいつは嬉しいっスね。副隊長に言われるのは、最高の誉め言葉だ。それに免じて、不愉快なアダ名は聞かなかった事にしましょう」
一角は澄ました表情で、書類の束を机へと置きやちるへと向き直る。
「……ネムネムと、たまにだけで満足?」
「ええ。俺は更木隊長の元に居るだけで割りと満足してるンで。ネムとはたまにで平気ですね。ネムもそれ程性欲強い方じゃないし。たまにの方が燃え上がれます」
「そっか……。あたし達も少し間開けたほうがいいのかな?」
一角の意見に、やちるが考え込み呟く。
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