◇BLEACH if…
7

「おぎゃあああ!!」
 京楽家初めての子供は男の子だった。
「元気だなぁ」
「名前は、決めて下さいましたか?」
「うん。一秋」
「かずあき?」
「数字の一に、春夏秋冬の秋」
「…今は、春ですが?」
「夏生まれのボクが春の名前だもん、いいじゃない?」
「…そうですが…」
「それにね…、七緒ちゃんの隣の女の子がね、よぎってね…字は違うけど、あきってつけたくなったんだよ」
「……」
 七緒は夫の言葉に、涙が零れ落ちる。
「…七緒ちゃん?」
「…実は…私も…」
「ひょっとしたら、時期的に…そうだったのかも知れないね…。ボクの約束を見届けにきたのかもしれない…」
「…はい…」
 七緒は涙を拭い、笑みを浮かべる。
「…一秋さん…よろしくね…」
「ほどほどに、よろしくね?」
「だー」
 春水の言葉に、一秋は抗議の声を上げたように聞こえ、二人は顔を見合わせ吹き出した。





「七緒ちゃん…」
「はい」
「もっと、幸せになろうね」
「はい」






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あきゅろす。
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