◇BLEACH if…
3
「ああ、丁度いい。おめぇなら知ってるだろ。何処かいい場所しらねえか?」
「いい場所?用途目的は?」
「えっちするの」
 剣八がやちるの口を抑えようとしたがとき既に遅し。
「…いいなぁ…朝から元気だねぇ」
 春水が関心したように、微笑む。
「そうだな…そういうところなら…」
 幾つかの連れ込み宿の名を上げて、場所を教える。
「ありがとー!」
「…ん?ああ、そうかやちるちゃんの誕生日だからか。おめでとう」
「ありがとー!」
 二人は挨拶を交わし終えると、春水の教えた方向へと去って行く。
「…羨ましいなぁ…。ああ、外に出たばっかりだけど、七緒ちゃんと子供達の顔がみたくなっちゃったな。帰ろうっと」
 春水は、直ぐ目の前の駄菓子屋で子供のお土産を買うと、いそいそと八番隊隊舎へと帰っていった。




 春水に教えられた連れ込み宿は、中々豪奢な造りだった。
 一番良い部屋へ案内してもらうと、其処は渡り廊下の向こうで、露天風呂まで付いている。二人きりになるにはいい空間だった。
「うっわー、すっごい!!」
 やちるなど素直に感嘆の声を上げる。
「お昼はどうされますか?」
「…昼になったら、其処に置いといてくれ」
「畏まりました」
 宿屋の主人も承諾の言葉だけで去って行く。
「折角だから温泉入ろうよ」
「ああ」

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