◇BLEACH if…
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「……」
 そっと部屋に戻り、息を吐く。
「…こんな夜中に、何処へ行っていたのかネ?」
「…マユリ様…」
「何処へ行っていたのかと聞いている」
「…あの…十一番隊へ…」
「………またか」
「……申し訳ありません…」
 判っていたが、聞かされると溜息が出てくる。
 ネムも視線を落として、頭を小さく下げて謝罪する。




「……、娘を夜中に出歩かせるな。と一角に行って置きたまえ」
「…はい」
 マユリの言葉に、ネムは素直に小さく頷く。


 当分は、一角にこちらに来てもらうしか無さそうだと、マユリの機嫌を伺う。
 こちらに来る分には、マユリはあまり口を出さない。

 邪魔もできるから。


「…そんなにあの男がいいのかネ」
「はい」
 この質問にだけは、ネムははっきり頷き、マユリは眉を顰めた。



 全く。
 恋というものは。


 計算で理解できない物は。

 嫌なモノだ。



 マユリは小さく溜息を吐いたのだった。






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