◇BLEACH if…
4
「……」
そっと部屋に戻り、息を吐く。
「…こんな夜中に、何処へ行っていたのかネ?」
「…マユリ様…」
「何処へ行っていたのかと聞いている」
「…あの…十一番隊へ…」
「………またか」
「……申し訳ありません…」
判っていたが、聞かされると溜息が出てくる。
ネムも視線を落として、頭を小さく下げて謝罪する。
「……、娘を夜中に出歩かせるな。と一角に行って置きたまえ」
「…はい」
マユリの言葉に、ネムは素直に小さく頷く。
当分は、一角にこちらに来てもらうしか無さそうだと、マユリの機嫌を伺う。
こちらに来る分には、マユリはあまり口を出さない。
邪魔もできるから。
「…そんなにあの男がいいのかネ」
「はい」
この質問にだけは、ネムははっきり頷き、マユリは眉を顰めた。
全く。
恋というものは。
計算で理解できない物は。
嫌なモノだ。
マユリは小さく溜息を吐いたのだった。
完
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