◇BLEACH if…
2
「おいこら、ガキ髪ひっぱるんじゃねえ」
「きゃはは」
剣八の髪を引っ張れば鈴が鳴る。それがどうやら楽しいらしい。
「…むう、秋君。だめ、そこはあたしの特等席なのよ、あたしが抱っこしてあげる」
小さな子供にまで嫉妬なのか。剣八は面白そうな顔をしてやちるを見下ろす。
やちるは手を伸ばして一秋を下ろすと抱きしめた。
「わあ、重くなったね」
「やーたん」
母親の七緒と違い、豊かで柔らかい胸が気に入ったらしく、小さな手でやちるの胸に触れる一秋。
「あはは、くすぐったいよ」
「………ガキは母親の乳しゃぶってろ」
剣八は一秋の襟首を掴みやちるから引き剥がして、七緒の腕の中へと置く。
「………」
七緒はもう苦笑いするしかなかった。
小さな子供にまで嫉妬心を見せあう二人でしたとさ。
ちなみに、サボっていた春水は。
「三夏ちゃんは、可愛いでしゅねぇ」
初めての女の子にメロメロで、片時も手放す事がないのでした。
おしまい
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