◇BLEACH if…
5
「…多少はいつも入ってますでしょう?強め?」
「…うん…多分…」
苦しそうに眉間に皺を刻み、熱く荒々しい呼吸を繰り返している。
「……あら、まあ、大変」
じっくりと春水を眺めた七緒は、思わず暢気な感想を漏らした。
「……七緒ちゃん?」
妻の言葉に怪訝な表情を見せる。
「…だって、仕事があるときなら焦りますけど。四泊五日もあるんですし?十分に存分に発散できますでしょう?それに…」
七緒は春水を軽く押し、敷いてあった布団へと倒すと既に先程の行為で乱れた着物から見えていた胸元に唇を寄せ軽く噛んだ。
「うあ!」
「ふふ、感度も上がっているようですし」
音を立てて吸い付くと更に春水の身体が震えた。
「な、七緒ちゃ!!それだめ!」
「先程のおかえしです!」
「うわっ!わ、あ、あっ!」
慌てながらも抵抗が出来ないようで喘ぎ声を上げる。
「く、そ、覚えてろ…薬切れたら…仕返ししてやるっ!」
あまりに感じる所為なのか春水は、涙目になってしまっていた。
「まあ可愛い、負け犬の遠吠えですこと」
七緒は目元に唇を寄せながら着物を脱がしてしまい、愛撫をする。
「ふあ、七緒ちゃん、入りたいっ」
焦らされるように触られ愛撫され、春水は懇願をする。犬の耳は伏せ、尻尾は機嫌を窺うように左右に緩やかに振っている。
「ちゅ、仕方がないわねぇ?」
眼鏡を外し枕元に置くと春水に圧し掛かった。
「あ…」
「あら…焦らし過ぎちゃったかしら?」
七緒の胎内へと入った途端に耳と尻尾が消えてしまったのだ。春水の口角が吊り上がる。
「覚悟しろよ?七緒ちゃん?」
「……あん…でも、ちょっとだけ加減してくださいね?」
「えー?」
「…だって、私だって楽しみたいんですもの…加減してくれなくては、楽しめません」
「…ま、それもそうだね…時間はたっぷりあるんだし」
「ええ」
「それでも、今はお返しするよ」
「ああん!!」
七緒の言葉に納得はしたものの、今は我が身を治める方が先決である。春水は七緒の腰を掴むと下から勢いよく腰を突き上げた。
「……あら、大変」
「…うん?どうかしたかい?」
激しく愛し合った後、風呂へ入り食事をしたことでようやく子供達から贈られた目録に目を通していた七緒は思わず呟いていた。
七緒の背後から抱きしめながらじゃれていた春水は顔を上げて、目録の内容を覗きこむ。
「…へぇ、それボクのも入ってるんだ?……やるねぇ、一秋君」
内容を目にした春水が低く喉の奥で笑い、七緒のまろやかな膨らみを両手で包みこむ。
「にゃんこのお薬楽しみだなぁ?」
「うう、こうなったらもっとワンコになっていただきますっ!」
そう、七緒と春水がそれぞれ個人的に用意していた薬は、子供達の手に寄って取り換えられていたのだ。
より強力な淫剤入りに。
四泊五日で離れることなくと判明したからこその無茶とも言える。
こうして、激しく毎日離れることなく愛しあった二人だったのでしたが。
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