◇BLEACH if…
3
「うん。木も多くて、川もあるからかな?良い風が入ってくるね」
辺りを見渡しながら春水も同意する。緑ばかりが目にはいるが、直ぐ側に水しぶきを上げる程流れが強い大きな川も目に入った。山中ということからもここが上流なのだと解る。それゆえか、より一層涼しく感じられる。
「ええ…ところで、ここには管理人は?」
これだけ人気がなければ、小屋を管理する者がいるはずだ。
「いるけれど、二人きりになりたいからって言ってあるよ。食事は決められた時間に運んでくれることになってる。それも声をかけず食堂に置いてくれるように指示してあるからね」
「あら…」
肩を抱き寄せられ耳元で答えられた内容に、七緒の頬がほんのりと赤く染まる。
「四日間離さないし、離れてあげないんだから」
「もう…でも、加減してくださいよ」
「それはどうかなぁ?」
春水の目が七緒から離れず、口角が吊り上がる。
「もう、いやらしい顔」
頬をつねり睨みあげる。
「そんなに照れなさんな。二人きりなんだから」
声が一段低くなり、ほんのりと笑いを含んでいる。
「二人きりでも恥ずかしいものは恥ずかしいんです」
七緒は思わず視線を反らし、言い訳を口にする。春水はそんな仕草が可愛いと言わんばかりに抱きしめた。
普段から春水は恥ずかしいことばかり言うが、決定的に違うものがある。
それが口調だったり仕草だったりする雰囲気や存在感という感覚的なものであるが、じゃれているときと本気の時では丸っきり違う。
本気の時は滅多にないものだから、七緒は何時まで経っても…否、何時になっても乙女のような気分にさせられてしまうのだ。
「七緒ちゃん」
顎を指で摘み持ち上げる。七緒はちょっとだけ春水を睨んだが諦めたように、目蓋を落とした。
「本当、いつになっても可愛いんだから…」
そう呟いて唇を重ねた。
「あ…外…」
「いいじゃないの、二人きりなんだから…」
口付けをしながら手探りで七緒の着物を脱がそうとしていると、七緒が手を止めようともがく。
「たまにはさ…」
裾を手繰り上げ手が太股を這いまわる。
「あ…あん…」
手探りでも簡単に秘めた場所を見つけられてしまい、声が上がると、春水が耳朶を軽く噛みながら囁いた。
「なんだ、七緒ちゃん期待してた?」
指が激しく動き水音を立てさせる。
「あ、ああっ!そんなことっ」
期待と言うよりも条件反射のようなものだ。何年もかけて七緒は春水の好みの身体になっているのだから。
「ふふ、でも、ボクも実は準備万端」
着物の裾を分けると既に雄々しく天を向いている。
「ちょ、褌着けてないんですか!?」
「当たり前じゃない、のっ」
手すりに七緒を寄りかからせるようにし、腰を軽く支え持ち上げると勢いよく七緒の胎内へと進入した。
「あああ!」
「う〜ん、雰囲気が違うとまた一段と締めつけてくれるねぇ…どうも」
「莫迦なことを…ああっ!あ、あ、あっ」
七緒が文句を言おうとすると春水は軽く突き上げる。お陰で七緒は後ろ手に手すりにつかまり仰け反り喘ぎ声をあげてしまう羽目になってしまった。
「ん〜、ちょっと態勢が辛いかな?七緒ちゃん、手すりにつかまってお尻付きだして」
春水が一度離れて指示をしながら七緒の裾を捲り上げ、帯に止めると、七緒は頬を染めながらも素直に従い手すりにつかまり、お尻を突き出した。
「ちゅ、七緒ちゃん、最高」
耳朶にしゃぶりつきながら上ずった声で告げると、最奥まで一息に貫く。
「あああ!」
手すりにしがみつき喘ぎ声を上げる妻を見下ろしながら、腰を支え持ち激しく腰を打ちつける。
「ふふ…こういう開放感が、たまんないんだよねぇ…」
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