◇BLEACH if…
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「やちるっ!」
剣八は苛々としながらやちるを探していた。
先程から探しているのだが見当たらない。
更にこう言う時に限って、娘の姿も、一角や弓親の姿も見当たらない。
「…っち…何処行きやがったんだ…」
鋭い舌打ちをし、ぼやく。
今日はついていない日だと思う。
一護を見つけ、戦おうとたのだが、あっさりと逃げられてしまった。
「ちっ、隠れるのがどんどん上手くなりやがって…」
その上、やちるまで見つからず朝から気分が乗らない。
「あ、更木隊長。おはようございます」
「一秋!」
ようやくやちるの居場所を知っていそうな人物が現れた。
「はい。何でしょう」
「やちるは何処だ」
「…そういえばお見かけしていませんね」
首を傾げる一秋を、剣八は鋭く睨み付ける。
「待って下さい。今探します」
剣八の様子に苦笑いを浮かべると、目蓋を閉じて霊圧を広げ集中する。
「ん…?八千代と母さんも一緒だな…何してるんだろ」
一秋が首を傾げ探る。
「どうでもいい。そこへ連れていけ」
「はいっ」
目的はどうあれ隊長命令には逆らえない。一秋は書類を抱えたまま、剣八を案内することになった。
不機嫌な表情の剣八を、一秋が案内する。
とてつもない奇妙な光景に皆が注目をする。
「あ、いたいた」
「やちるっ!」
一秋が安堵の表情になり指で示した先の小間物屋の前に、やちる達がいた。
剣八が声を掛けると、皆が振り返る。
「あ、剣ちゃん!秋君っどうしたの?」
「父ちゃん!一秋っ」
「あらまあ、珍しい組み合わせですこと…」
やちると八千代が嬉しそうな笑みを浮かべ、母娘そっくりな反応をし、七緒が微笑を浮かべて感想を呟く。
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