◇BLEACH if…
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学院祭当日。
爽やかな秋晴れの中、開かれた。
この日ばかりは、学院生だけではなく死神も自由に出入りが可能だ。
最も、招待客が中心ではあるのだが。
「この教室のようですね」
七緒がチケットの裏に書かれた地図で確認し、扉の横に設置された看板を確認する。
「うっわ〜楽しみ〜っ」
やちるが笑顔で頷く。
開かれた扉をくぐると、元気な声で話しかけられた。
「いらっしゃいませっ!」
「あっ!八千代っ!うっわぁ可愛いっ」
「可愛いでしょ!」
母親とわかり八千代が笑顔でくるりと回って、衣装を見せる。
七緒には乙女の意味がよくわかった。
確かに、八千代の衣装はとても可愛い。
頭には大きめのリボン、衣装はフリフリでふんわりとしているデザインで、スカートが短めで、ハイソックス。エプロンも衣装に合ったフリルのエプロン。昔に現世で流行った「メイド喫茶」の衣装にも似た、可愛いらしいデザインなのだ。
「よく、似合ってるわ。けど…」
「うっわぁ〜、八千代ちゃん可愛い〜ねぇ」
「……」
待ち切れず入った春水は笑み崩れ、剣八は不機嫌そうな表情で娘を見下ろしている。
「ありがとっ、おじちゃんっ!」
八千代は笑顔で礼を言ったものの、不機嫌そうな父の表情に、首を傾げる。
「可愛くない?」
「…いや…」
「だって父ちゃん変な顔してる」
娘に指摘されても剣八は表情を変えない。可愛いのは事実だが、ミニスカートが気に入らないし、半袖も気に入らない。
大物四人、入口で立ち止まっているが、誰も何も言えずにいる。
七緒が気付き、苦笑いを浮かべ八千代へと促す。
「後ろ、つまってしまったようよ。席に案内していただける?」
「あ!はいっ!ごめんなさいっ。四名様ご案内でーす」
八千代が慌てて皆に声をかけ、席へと案内する。
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