◇BLEACH if…
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 翌日も当然やちるは休むこととなり、隊員は深い溜息をつく。
 剣八の不機嫌さも悪化していた。

 実の所剣八の不機嫌さは寝不足からくる。
 ただの寝不足など普段はどうとも思わない。元々、体力と霊圧が桁違いなのだ。一週間の徹夜でも平気なほどだ。

 ただ、寝不足の上に、やちるがいない。
 その上書類仕事をこなしているのだから、不機嫌になるだけなのである。
 
 不機嫌になっておかなければ、しまりのない顔になりそうで。

 やちるの体の良さは剣八の想像以上だったのである。若さと処女と、ということでなく。想像以上に、やちるとの相性が良かったのだ。

 やちるは、剣八と物心ついた時から常に供に行動し、側にいた。
 それは、剣八の体力や霊圧に平然とついてきているということである。明け方まで抱き通しても、気絶することはなかったのだ。寧ろ、剣八が仕込めば仕込むほど、恐ろしい速さで上達していくのだ。

 今まで、女に溺れることなどなかった剣八だが、やちるは別格だった。
 一日目は流石に、寝込んでいたが、昨日は随分慣れてきていた。今日抱けば、明日はきっと平気な顔をして出勤できるだろう。

 
 何時も通りに。

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