◇BLEACH if…
反応5
◇真央霊術院寮にて…


「いいなぁ、三夏姉さま。あたしも早くいい人見つけた〜い」
 寮の寝台に寝転がり、姉を羨んでいると、足音と騒ぎ声がし、どんどんと夏四の部屋へと近づいてくる。
 夏四の部屋の前で足音は止まりノックされた。
「あ、はい」
 飛び起きて扉を開けると、寮長が息を切らしてそこに立っていた。
「京楽夏四さん!ご家族がいらしてます」
「…わ、やな予感…」


 果たして、面会室に赴くと、そこには父と兄が二人揃っていた。

「夏四ちゃん!!夏四ちゃんにはいないよね!」
「夏四っ!」
「夏四ちゃん…」
「わぁ!父さまっ!一秋兄さまに、冬二兄さままでっ!」
 姿を見るなり喚く父と兄二人に、夏四は回れ右をして面会室から出て行きかける。
「夏四ちゃん!!待ってっ!お願い、まだいないって言ってーーー!!」
 春水に回り込まれ、抱き締められ、涙目で訴えられ、夏四は大きく溜息を吐く。
「父さまと兄さま達ががそんな怖い顔してたら、誰もつきってくれないわよ…」
「まだ早い!」
「そうだそうだっ!」
 一秋の言葉に、冬ニも深く頷く。



「…姉さま…恨むわ…」
 一旦は姉を祝福した夏四だったが、父と兄達のしつこさに、思わず愚痴を零してしまったのでした。


「ああ、狛村隊長と姉さまに何か奢ってもらわないと、気が済まないわ…全くもう、うちの男達ってば!」





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あきゅろす。
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