◇BLEACH if…
反応3
◇六番隊では…

「…うう〜ん…」
「…どうした?冬二」
 書類の山を前に冬二が唸っていると、通りかかった白哉が声を掛けた。
「あ、朽木隊長。いえ…、ちょっと悩みが増えまして」
「増えた?」
「はい…。三夏が、恋人作ったんですが…」
「ほう…」
 義妹のルキアを溺愛している白哉には他人事と思えず、話を聞く姿勢になり、先を促す。
「その相手が、狛村隊長なんてすよ…」
「………」
「昔から好きだって言ってたけど、まさか恋愛対象だったなんて…」
 冬二は溜め息を吐き、溜息を吐いた際に、俯きずれた眼鏡を持ち上げ直す。
「……京楽隊長は…」
「交際許可したみたいですね。三夏が僕に嬉しそうに報告に来ましたから…」
「…そうか…」
 言葉少ない相槌を打つ白哉に、冬ニは不安からか随分と多弁になっていた。
「…はぁ…兄よりは、妹の相手は受け入れられるかなとか思ってたんですが…、何だかショックで…。朽木隊長も、ルキアさんの時はこんなでしたか?」
「…ああ…そうだな…。ただ、恋次は私より先にルキアと供におったからな…」
「…そう…ですか。…幼なじみ相手のほうが、まだ少しは覚悟できるのかなぁ」
 苦笑いを浮かべて返す冬ニに、白哉は微笑を浮かべて見せる。
「そうでもないぞ」
「朽木隊長…」
「頭では、解っていてもな…やはり、結婚する時には、抵抗があったものだ」
 微笑を浮かべ過去を語る白哉に、冬二は白哉の温かさに触れた気がした。
「やっぱり、妹は可愛いですよね」
「そうだな…」
 いつも冷静に見える白哉にもこんな一面があったのかと、冬ニは嬉しくなった。
「…僕、ちょっと夏四の所に行ってきます!」
「うむ」
 笑顔で白哉へ用件を告げ頭を下げると、白哉も微笑を浮かべ頷き許可を出した。




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