◇BLEACH if…
反応2
「そりゃ、できてますよ…、狛村隊長じゃ…」
 一秋は力なく苦笑いを浮かべ、三夏の相手の名を口にした。

「「「「「「えええーーーー!!!!」」」」」

 側で話を直接聞いていた四人だけでなく、道場内にいた他の隊員までもが驚きの声を上げた。

「…コマコマなんだ…それはあたしもビックリ…」
「あの狼野郎もとうとうか…」
「そいつは…意外だな…」
「ん?じゃ、狛村隊長が京楽隊長にご挨拶に?」

「……狛村隊長が、三夏に告白されて、親父の許可貰えたら付き合おうって…。親父が許したもんだから、さっき報告に来たんスよ…」
 一秋は事の経緯を簡潔に述べると、大きく溜め息を吐く。
「うわああ…、狛村隊長にどんな顔して会えば良いのか解んねぇっ!」
 頭を抱え悩み悶える一秋に、十一番隊最強の四人も掛ける言葉がない。

「えっと〜、秋君元気だしてっ!そうだっ、剣ちゃんに打ち込み稽古とか」
「お?おお、そうだな…」
 やちるが体を動かし忘れるよう提案し、妻の言葉に剣八も頷き、五人が道場内に目をやり驚く。
 隊員達皆打ち拉がれ、脱け殻のようになっていた。
「……こいつら、三夏ちゃん狙ってたのかよ」
 一角が苦笑いで呟く。
 京楽家と浮竹家、日番谷家の娘達は、十一番隊を恐れない数少ない娘達で、十一番隊の隊員達の憧れの相手なのだ。ちなみに、八千代はあくまでもアイドル扱いだ、剣八を父と呼び、やちるを母と呼ぶ勇気の有るものは、今の十一番隊にはいない。
 
 一秋がゆらりと立ち上がり、隊員達を一瞥すると、剣八に頭を下げた。
「本日一身上の都合により、これから休みます!!」
「おう、行って来い」
 剣八は面白そうな表情で見下ろし、許可をすると、一秋は瞬歩を使い、とある場所へと向かった。




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あきゅろす。
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