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嘘をついてもいい日
皆さんこんにちは、プリティでチャーミングなホムンクルスこと嫉妬のエンヴィーです。
現在おチビさんの宿の冷たい床の上で何故か正座させられ、これまた何故か心なしか鼻息が荒いおチビさんを見上げてます。
今日は急に暇になってしまったからこれ幸いと会いに来たと言うのにこの扱いはどう言うことなのでしょうか?

「エンヴィー!」
「はひっ!?」

若干の怒りを含んだように聞こえる大きめの声とずびし!と指された指に思わずシャキンと伸びる背筋と裏返る声、膝の上で握っていた拳は汗ばんでくる。
その後の沈黙。
何か機嫌を損ねることでもしてしまったのだろうか?
それとも何か不味いことでもばれてしまったのだろうか?宜しくない考えがぐるぐるぐる頭を回る。

「あの、だな…ッ。お前なんか…お前なんか、その、だ…だッ」
「だ?」

人差し指を指した格好のまま固まって頬だけをどんどん赤く染めていくおチビさんの指先を見つめながら首を傾げた。

「だ…いっ、すきだ…ッ」

言い終える頃にはフルフルと細かく震えながら茹で蛸よろしく真っ赤になってるおチビさん。
いやそんなことはどうでもいい、今何と?なんとおっしゃいました?妄想でも幻覚でもないよね?
いくら愛の言葉をねだっても、甘い行為を望んでも絶対叶えてくれないおチビさんが確かに今! だ い す き だ と仰いましたよねぇ!?

「っ、おチビさん!!ねぇ今好きって、大好きって言ったよね!?ねぇ!!」

堪らず飛び上がって両肩を掴んだ。
びくりと跳ね、逃げ腰になる身体を押さえ付けて潤んだ蜂蜜の球体をじっと絡み取れば真っ赤だった顔は更に真っ赤になった。

「〜っ!!ま、待て!今日が何の日か知ってるのかお前は!?」
「今日?そんなこと知らないてかどうでもいい」

ボクの反応、行動が予想外だったのかこの状況からどうにかして逃れようと身体を捻ってみてもボクの力には適わないよ。

「今日は、な!嘘をついてもいい日なんだよ!わーったか馬鹿野郎!」
「…嘘、だったの?」
「たりめーだ、馬鹿!」

あからさまな落胆、しゅんと肩を落とす。
いや、でも…

「ぎゃ!?」
「おチビさんなんかだーい嫌い!」

そうだ、今日は嘘をついてもいい日。
逃げ損なった身体をしっかりとこの胸に抱き締めて、ボクは嘘をつく。
当然のように暴れるおチビさんを、“嘘をついてもいい日”なんて隠れ蓑がないと本音が言えない可愛い君を逃がさないようにとしっかりと抱き締めて、バレバレの嘘をついた。

「っ、お前なんか嫌いだ!嫌いすぎーっ」


ボクはしあわせです。






×××××

今日は全国的に人間不信に陥る日ですね☆
そいう私はみんなの警戒心がつく前(午前3時半)に別所で定番の退会しますの嘘をついたら、朝眠たい目を擦りながら出勤であろう方々が見事に騙されてくれて嬉しかったです(*´∀`*)←



さて、へたれ嫉妬とツンデレ豆のエイプリルフール
主に嫉妬のアホの子の頭が幸せですね(笑)
たぶん文中じゃ分からなかったでしょうから(表現力くれorz)
今日はあくまで“嘘をついてもいい日”であって嘘をつかなければならない日では無いから、えんびの脳内では都合の良い解釈をされましたと言うお話です、はい('・ω・`)

解説が必要な文てw


文才ってどこで買えますか?(←)


10/4/1

[*前]

あきゅろす。
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