ごめんとしか言いようがない 深夜、アジトに戻り自室のドアを開けると、そこには侵入者がいて、なぜか自分のベッドで枕を抱いて眠っていた。 (あぁ、そういえば) カレンダーを見れば、今日は13日、いや、0時を回ったから14日か。 しまった、と思い舌打ちをする。 上着を脱ぎ、ベッドへ近付いて顔を覗く。 少し寄っている眉間の皺、頬にうっすらと残っている涙の痕。 差し詰め、泣き疲れて寝たといったところだろう。 毎年、理由は様々だが泣きっ面を拝んでいるような気がする。 嬉しいものもあれば怒っているものも。 しかし、今年のは一番最悪だ。 今年は、笑っていない。 前髪を掻き分けて、唇を寄せる。 次に瞼、鼻、頬、唇にも。 最後に耳に。 (Buon compleanno,Squalo.) 「ん……ザ、ンザス…?」 薄く目を開けたスクアーロだが、ザンザスを捕えることなく再び閉じる。 「…ン…ス、…」 「…寝ろ」 枕を取り去りスクアーロの横に潜り込んで背中に腕を回して抱いてやる。 少し苦しそうにしたが、その手はしっかり、服を握っていた。 行かないで、と言わんばかりに。 たしか今日は日曜日。 やらなくてはならない仕事がまだ二つ三つ残っているが、全てカス共に任せよう。 日曜日なのだから、休暇をとっても誰も文句は言えまい。 そしてスクアーロを連れて出掛けよう。 欲しいものは全部買って、美味しいものを目一杯食わせよう。 プレゼントは、水族館デートでいいだろうか。 指輪だとか花束だとか、在り来りなものは全て既に与えてしまったから。 本物の鮫を見たことがないと言っていたような気もする。 夜は高級ホテルのスイートに宿泊し、………まぁすることはしようか。 それで、結局は "アンタがいれば十分だぁ" とかふざけたこと言いやがって今立てた計画は台無しだな。 さて、何をプレゼントしようか。 お誕生日おめでとう!!(遅れてごめんね!!) ─────────────── いや、ホントごめんなさい。 すっかり頭から抜けてました。 脳みそに志望動機しか入ってなかった。 ホント駄文で申し訳ない。 突発中の突発。 ごめんねスクアーロ! お誕生日おめでとう!! |