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prologue


どこで私は道を踏み外したのであろうか…


こんな学校生活を送るつもりじゃあなかった…


普通に…ごく普通に学校に通い、勉学に努め、友達と楽しく談話して、平和な日々を送る…


私の考えていた想像の中の学校生活は呆気なく崩れてしまった


現実、上手くいかないことなんて多いのは承知の上だけれど…


こんなの…アリですか?



「こんなはずじゃあぁぁあ!!!!!!」


いつも通りに学校に着いた私は自分の席に着く
そこから私の大変な一日の始まりだ


何故なら…


「音羽〜、今日も相変わらず可愛え〜なぁ〜!!ほんま襲いたくなるでぇ〜」


「今吉さん?音羽が嫌がってますよ?止めてあげたらどうです?それと音羽は俺のもんなんで」


「おいおい今更猫被りもええとこやなぁ〜花宮。何言ってんねん、音羽はワシのもんや〜」


「アンタのもんじゃねぇよ!!」


私を真ん中に挟んで言い争う二人
今吉翔一と花宮真である


今吉翔一は一つ上の学年である
つまりは先輩なんだけど、こんな人が先輩だと未だに認めたくないと思う自分がいた


花宮真は私と同じクラスメートであって、私の幼馴染みでもある
まぁ…勿論だけれど、花宮の裏表の激しい性格も知っている



「私を挟んで言い争うの止めてくれませんか?朝から五月蝿いです」


「なんやなんや〜ワシは朝から音羽と話せて幸せいうのに、音羽は幸せちゃうんか?」


「今吉…先輩。ありがた迷惑って言葉知ってます?」

「何で先輩って言うのに間を空けたんや自分…まぁワシは名前で呼んでくれる方が嬉しいんやけどなぁ?」

知るかそんな事!!


「て言うか…何で毎日毎日朝っぱらから絡んでくるんですか!?今吉先輩、クラスどころか学年違うじゃないですか!?」


「そんなん決まっとるやないか!!音羽にワシの愛を届けるためやないか!!」


いらん!!いらんっつーの!!

「いや…別に結構です。はい。」


朝から疲れてしまっては放課後まで持たないよ…


「おい…俺を忘れてんじゃねぇよ…」


「忘れてないよ、真」


「とりあえずアンタさ、もうすぐ朝礼始まるんで自分のクラスへ帰ってください。どうせ部活で音羽に会うんだから…」


「しゃーないなぁ〜。ほな、また一限目終わった後にな!!」


「「放課後言っただろ!?」」


思わず真と台詞が重なった

そんなのお構いなしに今吉は背を向け手をヒラヒラと降りながら自分の教室へと帰っていく


「真…毎日あの人とよく絡めるね?」


「あぁ?好きで絡んでんじゃねぇよ。」


あからさま嫌そうな顔をして答えた真に苦笑いしつつ今日も一日が始まった

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あきゅろす。
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