小説(短編&ドール小説)
紅茶専門喫茶店『ドミール』
紅茶専門喫茶店として巷で多少なりと有名になりつつある、『ドミール』。
派手過ぎず落ち着いた色彩でありながら可愛らしい内装や、紅茶に合った美味しいスイーツの豊富さから、断トツに女性客が多かった。
その『ドミール』の主人は『宇月 うてな』と言い、何処かぽやぽやとしているおっとりな性格の女性だ。
所謂、癒し系だろうか。
今日も天気は快晴。
至って穏やかな時間。
暖かな陽射しの中、洗い終わったティーカップを棚に仕舞っているうてな。
カランカラン
店のドアに付けているベルが鳴った。
それは来客の知らせを告げる。
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