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瞳を輝かせる子供達に、止めだというふうにバニラアイスを浮かべて完成だ。





「おら、サンジ特製のフルーツポンチだ」
「すんげ〜!」
「うっひょー! うまほー!」
「さんじすごー!」






賞賛の言葉を口にした次にはフルーツポンチを頬張って笑う。今日のおやつは皆気に入ったらしい。コーラのような口触りにフランキーが喜んでいるし、何よりゾロが無言でぱくぱくと口に運んでいた。

その姿に満足して自分の分を食べていると、ななめ下からかすかな視線が刺さる。首を少し傾げながらそっちに目を向けると、スプーンで必死にアイスを食べていたナマエがじっとサンジを見ていた。パイナップルが欲しいのだろうか。





「どうかしたか、」
「おいしー! あーがと、さんじ!」
「…ああ」






笑顔で礼を述べる頭を、照れ隠しにぐりぐりと撫でて「おかわりあるからな」と優しく言う。女性限定の甘さもこの子供の手にかかればすぐに出てしまう。他の船員だってそうだ。

ルフィやウソップ、チョッパーは言わずもがな気に入っていると態度に出ている。金にうるさいナミはナマエに無償で服などを買い与えているし、ロビンは絵本を読んだり能力で遊んでやることもある。あのゾロだって気が向けば遊んでやっているし、ブルックは毎日子供の好きな音楽を奏でてやっている。








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