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実に楽しそうな表情で戯れているのを邪魔するようで気後れしてしまうものの、おやつができたと教えなければひどく怒るに違いない。特に船長が。1番ちんまい子供を驚かさないように音を立てて、ブルックは「皆さーん」と間延びした声で四人に話しかける。





「ブルック!」
「ぶるたん!」

「皆さん、おやつができましたよ」
「ホントか!?」
「おっやつ〜!」






喜んでぴょんぴょん跳ねるルフィとウソップの下で、ナマエがチョッパーを後ろから抱きしめている。可愛らしい二人に(できないけれど)目を細め、さあキッチンへと皆を促す。てとてととチョッパーにひっついて歩く子供をルフィが抱きあげる。もちろんモコモコのぬいぐるみのような彼も一緒に。





「ナマエ、ちょっと苦しいぞ…」
「あい、ごめーねーちょぱ」






この、子供が子供を抱いているのがいつもの光景だった。微笑ましいなあとひょこひょこ歩くルフィを、転ばぬように後ろから見守りながらブルックはドアをくぐる。ちなみに両手が塞がっている船長のために、ドアはウソップが開けてやった。





「サンジおやつ〜!」
「やつ〜!」
「きたな、ガキんちょども…」






だんご状態で自分を見る三人に座れとあごで指示する。全くこの船長は自分の名前と食べ物を同じに考えてやしないかと。








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