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赤と紫をした二種類の甘酸っぱいベリーソースが良いアクセントとなっていて、これなら食べれそうだとフォークを進める。

そんななまえの様子にサンジは笑って、瞬時にレディ達用の顔に切り替わると飲み物のお代わりを聞いていた。





「なあなまえ、それうまいか?」

「ああ、美味いよ」

「おれにも一口くれ!」





巨大なパフェにどどんと突き刺さっているものと同じなんだが、と言いかけてはたと引っ込める。

パフェに刺さったレアチーズケーキには、ベリーソースが掛かっていないのだ。

ルフィの視線は、綺麗な赤と紫を纏った最後の一欠けらを捕えている。





「ほら、」

「さんきゅ!」





迷うことなくフォークにケーキを乗せて差し出せば、ぱくんと大口を開けたルフィの胃袋へと消えていった。





「んっめええ!!!」

「それは良かった」





こんなに喜んでもらえるならケーキも本望だろう、となまえは静かに珈琲を飲む。

ケーキをもらえて大満足なルフィは再びパフェに意識を戻し、どう切り崩して掛かろうかと勤しんでいた。

暫らくそれを眺めていると、自分にじっと突き刺さる視線に顔を向ける。

そこには酷くうんざりとした表情のウソップとナミがいた。

なまえはそれに少し怯む。




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