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真っ黒く澄んだ瞳になまえを映して、こてっと首を傾げた。





「どーしたんだ?」

「ルフィで遊んでる」

「おれで…?」

「楽しいなールフィのほっぺ」





つられてこてんと首を傾げたなまえは笑って、頬を掴んでいた右手を放す。

ぱちん、と小気味良い音が何だか癖になりそうだ。

空いた右手で潮風に散々な目に遭っている自分の髪を梳き、同じようにルフィの前髪も梳いてやる。

元来、人に構ってもらうのが好きな船長はスキンシップも勿論大好きなご様子で、なまえに何かを言った。

ふがふがと聞き取りづらかったが、恐らくは感謝の言葉だろうと推測して左手も放す。

足取りが向かうはキッチンだ。





「おやつーおーやつー」





ふんふんとご機嫌に鼻歌を披露しながら広い船内を歩くルフィに、今日はえらく上機嫌だなんて思うなまえ。

普段より格別機嫌が上向きなのはなまえと一緒にいるからなのだとは、当人は全く気付きもせずルフィの隣を歩いていた。

ちなみにルフィの右手はなまえの左手をぎゅうっと握っている。

ちゃっかりしていると言うか、何と言うか。

そのままでキッチンに入れば、珍しく麦わら海賊団の全メンバーが顔を合わせて座っていた。





「…野郎同士で手ェ繋ぐなよ」




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あきゅろす。
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