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「絶対に放すな、あとどっかに引っ掛けないでな」

「おうっ、任しとけ!」





そう言いぶんぶんと腕を振り回すルフィに早くも任せられないと言う念を抱いたが、やはり断ることは出来ず。

折角やる気になった子供の気分を手折るのも気が引けるので、少々の失敗は目をつむることにしたのだった。





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その結果、バスタオル一枚とパンツ二枚(フランキーとウソップのもの)という犠牲を出した。

自由を手に海へと舞い落ちたバスタオルとパンツを見て、後でナミとフランキー達に謝っておこうと決意してルフィを見る。





「終わったぞ!」

「………うん、ありがとルフィ」

「なまえの頼みだったからな」





褒めて、と言わんばかりの無邪気な笑顔が憎たらしい。

しかし何よりも自分のためだと言われてしまえば、なまえがルフィを責められる訳もなく。

元よりその無邪気さや破天荒な加減に半ば憧れてついて来たのだから、怒りを誘う原因にすらなり得なかった。

とは言っても憎たらしいのには代わりないので、罰だと言わんばかりにその柔らかなゴム製の頬をみよん、みよーんと引き伸ばして遊ぶ。

痛くないのでされるがままのルフィは、不思議そうになまえを見ている。




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