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なんて訂正を入れる気も起きずに、がくりとうなだれるなまえ。
もうこうなってしまえば船長に何とかしてもらうしかない!と未だにもくもくとパフェを食らうルフィに声を掛けた。
「ルフィ!」
「なんだーなまえ?」
「お前から言ってやってくれ、俺達付き合ってないって!」
悲鳴に近いなまえの訴えに、ルフィはうむと頷いた。
そして、お前等ぁ!!と格好よく指を突き出し言う。
「おれとなまえは付き合ってねえぞ!!」
真顔で言われても口許に着いたクリームのお陰で威力は半減だ。
しかしこれでふざけなくなるだろう、となまえが安堵した瞬間。
「おれが今からプロポーズすんだ!!!」
ルフィはとんでもない爆弾を落としてくれた。
余りにもな衝撃になまえの身体が揺らぐ。
例えるなら信頼していた友に正面から飛び蹴りを喰らわせられ、あまつそのままマウンドポジションを取られてたこ殴りにされたような、そんな感じだった。
「なまえっ!」
しかしそんな状態のなまえを自由気ままなルフィが構う訳もなく、畳み掛けるようにその肩を抱くと、叫んだ。
「海賊王におれはなるから、なまえはおれと結婚してくれ!」
どんなプロポーズだ。
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