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暖かな晴天の良き日和がここいら数日続いていた。

かと言って、辺りに島なんてものは一行に見えない。

島が近くにない限り天候が一瞬の内に変わるこの“偉大なる航路”ではとても珍しく、皆一様に驚いては喜んだ。

気まぐれな女心と空模様を例えるだなんて、言い得て妙なことを言ったのは一体誰なのだろうか。

是が非でも会ってみたいものだと思いを心の隅に掛け置いて、洗濯された最後のシャツに手を伸ばす。

干せるときに纏めて干さなければ男の服と言うものは溜まる一方なのだ。

悪天候が続いた際に一度、ゾロに刀を鞘にしまったまま持たさせてナミが洗濯物を干していたのを見たときは心底同情した。

しかもフランキーのパンツを口にくわえた刀にいくつもいくつも掛けられていたので、本当に可哀相だった。

己が三刀流の剣士でなくて良かったとも思った。

(ついでに言うとサンジも何度か足に洗濯物を干すように言われていたのを聞いたが、あれは全世界の美女達の奴隷なので全く問題ない。)



第一こんな洗濯日和に服を干さないなんて有り得ないだろうと、心地良い潮風に髪を遊ばせ目をつむった。





「あー…いい風だ…」

「だなー…」





…うん?疑問に首を傾ぐ。

独り言を前提に零した言葉が、誰かに拾われ会話として成立したではないか。




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あきゅろす。
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