infinity† 01 コツ…コツ…と靴の音が聞こえる、テンポが早いタメ、走ってるのだとすぐわかる 「来た…」 「そうだな。 まずは俺から…!!」 そう言って灰悸の眼は虚ろになり形を変えた、そして右手にドコからか薄く光るモノが集まる… ソレは風のように集まり、丸い塊になる 灰悸はチラリと走る今回のターゲットを見ると、塊を床に落とす 「ドリーム・パレッセ」 塊は床の中に吸い込まれるように埋まった 「っ!!! あぁああ……ぁああ!!!!」 走っていたのは男だった。 持っていた袋を落とし、頭を支え首を横にふる 「……おい、なんの夢見せたんだよ」 「ん〜??とね、何時か見た悪夢」 2人は男が見えるビルの屋上に居るため、平気で話が出来る 2人がなぜこんなコトをしてるのかというと、2人が通う学園の能力者≠セけに与えられる特別授業能力戦≠フ真っ最中なのだ 能力戦≠ニ言っても、ちゃんと科目がある 今2人が受けてるのは、違反者狩り=c能力者は覚醒した時に無意識に能力でしていいコトとしてはいけないコトなどがある能力の法律が記憶にある。 だが、違反者はその法律を破り、能力で世の中を混乱させている だから普通の人間じゃ手におえない違反者を能力者の生徒が捕まえるのが仕事…。 そしてもう1つの科目は、普通の人間の手助け 最後の科目は削除■ この世にありえないモノを消すコト… 例えば悪魔だとかそんな感じのモノ、話が成立して元にいた場所に帰ってくれたら構わないのだが、逃げたり話が成立しなかったりとしてしまうと普通の人間に危害を加えたりする。 そうならないように、能力者が消すのだ 「すげぇな、じゃ…次は俺の番だ。」 銀がそう言うと屋上から飛びおりた 屋上にいたため風が銀の服を靡かせる 「夢の中で、じわじわ苦しんで下さい」 そう言うと落ちてきた勢いで違反者の顔を踏みつけ、地面に着地する 「なっなんなんだ…」 「アンタを狩る………死神さ。」 ひゅーカッコイイコト言うねぇ 灰悸は銀の言ったコトを元に、違反者がみる夢をアレンジし銀を死神として夢に出した 「そっそんなの居るはずねぇ…!! こんなのっ!! 幻だっ!!」 違反者は能力で手にしたお金の入ったバックを無造作に振り回す 無我夢中で、バックからジャラジャラと盗んだ金属が落ちているコトにも気づかない その様子を見ていると銀は違反者に向かって走り、回し蹴りやアッパーなどを繰り広げる 違反者の眼にはその蹴りなどは斧、そして斬られたトコロは切り離される……のではなく透き通る…が実際は蹴りなので痛みはくる そして、違反者は崩れ落ちた…。 「何なんだこの感覚…、斬られたトコロの何かが失われてるようだ…」 違反者の眼は揺れていた。 恐怖…自分の無力さ…そして謎… 違反者は立とうと地面に手をつき、踏ん張るがピンッとも立たず逆に 「ぅ、う…、うぁああぁああぁーーー!!!」 グニャリッと普段曲がる方とは逆の方に曲がった [次へ#] |