infinity† 01 能力…。 ソレは、普通の人にも眠っているチカラ 霊が見えたり、何かを察知するのもその1つ… だが、ソレは一部に限られ、能力は様々ある 能力者…。 自分の能力に気づいている者達のコト… だが、気づいていても、その能力を自在に使える者が殆ど能力者と呼ばれる。 「はっ…はぁ……」 逃げなきゃ…逃げなきゃ… せっかくお母さんが逃してくれたの。 逃げ切らなくちゃ…… 「そんなコト叶うはずないだ… アマチュアな考えは通用すると思ってんの?」 赤い月があがる空、 ソレをバックに、奇妙に笑う少年… 血塗れになりながらも逃げる少女の足元には死体ばかり… 全て、少女の家族だった。 「そうだなぁ。キミは生かそうかな? でも………」 ――逃ガサナイ…。 少年は口パクで伝える…だが、自分のコトで逃げるのに夢中な少女にわかるはずもない。 少年は、手を翳した。 「あ゙あ゙ぁぁあぁあぁあっ!!!」 少女の悲鳴と共に、指が地面に落ちた…。 |