infinity† 04 「ソレよりも、アンタが知ってるコトを話してほしい。」 恢の一言にクスリと笑う輝は、「どうやって気付いたの?」と言う 唖兎(アウ)はというと、何がなんだかわからず首を傾げる 「そうだよなぁ、俺の研究院が全焼…その場に居なかったわけではない…だからキミは僕が犯人の顔を見たと?」 「そう。ヤツは俺たちが時期ココに辿り着くコトを予測し、先回りして燃やした…俺はそう考える」 「鋭いねぇ」 輝はサイドの髪を弄りながら、クスクス笑った すると彼は「見たよ、2人居て1人が燃やして1人はレポートのようなモノを持っていったよ…2人共特徴的な顔立ちだったよ」と言った 「そうですか、ありがとうございます シンクはドコだ」 懐に隠してあった短剣を輝に向ける 輝は「なにやってるんだよ!」と叫びながら唖兎に助けを求め、唖兎も驚いていた 恢は鋭い目つきで輝を睨みつける 「アンタから情報を聞き取る時自分のコトだったのに、さも人事かのように研究院のコトを話した…コレが不自然だ そんで、アンタは言ったよな『2人共特徴的な顔立ちだった』って…アレが不自然を解消してくれた 全焼する程の炎の中で、人の顔が見えた? 人の顔を見る余裕があった?? 全く無いはずだ。 何故なら萌えてるのは自分の研究院…自分が手間隙かけて造った」 [*前へ] |