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infinity†
03



話を聞いて大体のコトがわかり、恢は結論へと達した



「つまり、シンクは事故の時に採取された唖兎(アト)の血液とその血液に含まれるDNA情報と唖兎(アウ)の記憶から造られたクローン
そして、感情がない」



唖兎(アウ)は驚いた、今までの話でよくソコまで辿りついたんだな。と……



「そうだとするとあの金髪野郎…何を……」



真剣な目付きで遠くを見る



「よし、そろそろ行こう……シンクが生まれたトコロに」






なにかヒントが掴めるかもしれない










―――――
――


ブーツが床にあたり、静かなこの場になり響く

全身真っ黒な服に着替えたシンクと金髪フード少年の姿…

1つの大きな扉の前に立つと、勝手に扉が開く

中には同じ用に黒服をアレンジした人達ばかり
そういっても少人数で数えるほどだ



「シンク、今日からココがキミの居場所…皆がキミの仲間だ」

「仲間……」

「そうだ、みんな仲間だよ」



金髪少年はフードを取り、素顔を見せ、微笑みを見せる



「俺はアルヴィ、俺を呼ぶ時はアルでいいよ」

「わかった……」



そう言われ強引に部屋に案内される。
他の皆の自己紹介は任務の時でいいらしい



「アルのヤツ、一目惚れだな」

「そうね〜」



残ったメンバーでそんなコトを言っていたコトを2人は知らない…。










―――――
――


「唖兎(アウ)、ココでいいのか?」

「よかったはずなんだけど…」



2人がついた先には完全閉鎖されている建物、しかも解体中…



「どうしたら良いんだろう」

「………何か手がかりはないのか?」

「ない……、いやっ博士の場所がわか「唖兎(アウ)ちゃん?」……博士!」



偶然なのか奇跡なのか…はたまた奇遇や必然なのか…

S-08mxの造作者が来たのだった

その姿は博士と言うにはチャラけていて若そうだった



「唖兎(アウ)……ホントにこの人?」

「うん、博士の提雫 輝(ダイダ ヒカル)さん」

「提雫です、よろしく。」



髪を弄りながらも自己紹介をしてくれた輝に吊られてお辞儀をする

ソレから輝は唖兎(アウ)から事情を聞き、2人を自宅に招いた










―――――
――

「どうぞ、ミルクティーだよ
唖兎(アウ)ちゃん好きだったよね?」

「あっ ありがとうございます」



出されたのは良いニオイが漂うミルクティー…
出された時に唖兎(アウ)は嬉しそうな顔を見せた



「恢君は何が良い?」

「えっぁ…じゃああるモノでお願いします」

「そう…了解。」








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