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infinity†
03



恢が離れた瞬間から灰悸は固まる。

周りのクラスメートがいくら話しかけても応答無しで皆口をあわせて「またか…」という



「灰悸!! メンバー決まった」



恢の言葉が自分に向けられた言葉なら、直ぐ様戻ってくる灰悸…

周りの皆は毎日同じ行動で呆れていたりしていた



「灰悸と銀と死斗と俺!!
このメンバーで良いか?」

「(断れる訳ねぇだろ…)
おう! 今日は楽しもうぜ!!」



コツンと拳を合わせた直後、学園の金が鳴る

ため息を吐いて、自分の席に戻ると俯せになりぼーっとドコかを見つめる

何も考えず 何も思わず 何もかも流さ…

ただ人形のように、どこか分からないトコロを見つめ、ただただ時間が流れ、休み時間になるのを待つ










『いやぁあああぁあっ!!!』

「っ…!!」



いつの間にか寝ていたらしく、灰悸は夢の中の少女の叫び声で目が覚めた

外を見れば夕方頃なのだろうと分かった
だが、周りには誰も居なく、黒板には『to.灰悸 from.恢』から始まるメッセージが書かれて

灰悸は内容を見、クスリと笑った



今日はよく寝てんな!!
 p.s 今日は男子寮ロビーで酒飲みまくんぞ



少し丸みがかった個性がでる書き方の文字を見、黒板消しで消し廊下を走る



「灰悸くん」

「??」



途中、名前を呼ばれた気がした灰悸は呼ばれた方を直感的に見る

ソコには色んなトコロにシルバーアクセを付けた(見た感じ)同じ年齢の少年…

深く帽子を被って顔がよく見えない



「へぇ… キミが………ねぇ??」

「何だよ」



何故か足の先から頭の天辺までをまじまじと見られ、少し気持ち悪くなる

少年は「何もないよ」と笑顔で言い灰悸の肩に手を置いた



「      」

「っ!!」



小声で言った少年の言葉は周りに聞こえずとも、ちゃんと灰悸の耳には届いており硬直する



「じゃあね、灰悸くん」










深く考えながら灰悸は寮へと確実に足を進め、目の前には寮の門



「ただいm「おかえりー♪」っぶぐ!!」



門を開けた瞬間、ハイテンションな恢にいきなり瓶ビール1本を口に突っ込まれた

勿論いきなりのコトで、抵抗も無く大量(1本分)のビールを飲んでしまう



「きゃははは♪
灰悸いっぱい飲んだ〜!!」

「ぅ…ぷすっ///
ンだよ、いきなり〜〜」



灰悸にとって瓶ビール1本分程度のアルコールぐらいなら何杯ものいける
が、流石にそんな灰悸もいきなりの大量摂取は呆気なく酔う。





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