infinity†
02
「恢は今日も可愛いな〜」
「なんで何時も何時も付きまとうんだよ!!
真面目に勉強も出来ねぇだろ」
「何々? 恢は保健したいの?」
「勝手に服ん中に手を突っ込むな!!」
キレかけの恢を怒らせた灰悸は、合気道で痛めつけられた
「いててててっ!!!」と大きな声をあげるが一行に腕を離さない恢は周りからは「あ〜ぁ」という声が溢れていた
「なぁ、ごめんなさい は??」
「ごめっなさい!!」
「うん いいよ」
機嫌を戻した恢はパッと灰悸の腕を解放する
解放されたと同時に深呼吸を繰り返し、恢の机に腕をつく
本に目をやりながらも「何?」と聞いてくれる恢は優しいと思う
「恢…、好きな人いる?」
「いないけど…なんだよ」
「やっ、気になっただけ」
「へー」
ヤバい…スゴい愛おしい……
ただ目の前に恢がいると考えただけで、自分の世界に行ってしまう灰悸。
ほぼ毎日放心状態になる灰悸は、もうこのクラスだと普通になってきているモノ…
だけどこのクラスにも若干だが、灰悸の初等部時代を知っているモノがいる訳で、その人々は「変わったな」と口に出す
灰悸本人もドコがかわったのか分からず首を傾げる
「おわった…、灰悸、今日は何したいの?」
「えっ! あぁ、普通にお喋り!」
「うん、いいよ」
頬杖をついて向き合う恢。
そんな恢を目の前に、灰悸は無償に嬉しくなりいろいろ話すのだった
恢の笑顔が見たくて…、でも本当の自分も見てほしい。
だから例えシモな話でも迷わず恢に話す…面白い時は笑ってくれる
「恢の笑った顔、好きだよ」
「ははっサンキューな
そんなのはコンパにきた美女達に言えよ」
笑いながらスルーする…
気付いてる? ソレが1番、俺の心を苦しめるんだ…。
でもソレをわかってても俺はお前に…、何回でも「好き」って伝える
「 」
「へっ? なんか言ったか?」
「べっつに〜? 何で俺がお前に隠し事しなきゃいけねぇんだよ!!」
「そうだよな! お前、いつも俺に何でも喋ってくれるもんな
そうゆうトコ、好きだぜ!!」
ジワリと灰悸の胸に何かが広がった
ホロ苦くて、嫌でも広がる…でも何時も味わう
ワガママ ナ 独占欲 ……
「(あ〜ぁ、その好きがlove≠セったらどんなに楽か…)」
憂鬱になる…。
「そうだ灰悸! 今日、今月の初日だろ!?
銀とか死斗とか連れてカラオケ行かねぇか!!
全国ランキングで悲しい1位とれるぞ」
目を輝かせながら言う恢の頼みは断るコトは出来ない
灰悸は「わーったよ」と満面の笑みで言う
すると恢は立ち上がり男子メンバーに話しかけた
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