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infinity†
04

「ったく、このアホ共は崩れるまで飲みやがって」

「今日のコンパが最悪だったんじゃない?」


寮の広場で眠ってしまった灰悸率いる未成年酔っ払い軍団。
1人、ため息まじりに呟く恢に返事がきた

声が聞こえた方に振り向くと、ソコには綺麗な桃色の髪に、考えが読み取れないくらい濃い赤の瞳をした綺麗で何処か可愛い少女が立っていた


「可憐ちゃん…どうしたの?こんなトコロにきて…女子はもう寝てる時間じゃ?」

「うん、そうなんだけどね、ココの様子を見に来たの」


「でも、結構荒れてたね…灰悸」と付け足して言いながらクスクスと笑う少女・三橋 可憐の横顔に恢は思わず見惚れてしまう


「?? うちに何か?」

「あっいやっ…綺麗だなって思って」

「……そうっかな? って何時も顔あわせてるじゃん」

「そうだけど……ほら、でこんなに綺麗な人なんて…」


そう……可憐は男≠ネのだ。
つまり少女ではなく少年…。


「ふふっ。嬉しいなぁ…
あっ、そうそう…今日からうちの部屋もようがえを頼んだから今日恢の部屋に泊めてもらっていい?」

「……あぁ。別にいいぜ?
俺は銀の部屋に泊まるから」

「………うん。わかった気遣わせてごめんね?」

「俺は平気!銀の部屋は俺の部屋の隣だから何かあったらすぐ来いよ」


恢は可憐の手を握るとあくしゅをし、手を離し道案内をする

今日のコンパのコトや何故今日酒に酔い潰れているのかを可憐から聞いた恢は、「なるほど」と呟きながら苦笑いする

今日、灰悸達が潰れていた理由は
簡単に言うとコンパの失敗。詳しく言うとコンパの女子メンバーが全員が恢と銀目当てだったというコト…



「今日は行けば良かったかな?」

「うぅん、多分大丈夫じゃないかな?」



2人はクスクス笑いながら、その日は終わった…










「(可憐の男の姿見てみたいなぁ…)」

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