[携帯モード] [URL送信]
涼子さん
女は俺の前に形の良い尻を突き出している。


その姿が滑稽で、可哀想で、危うく萎えるとこだった。


無理矢理突っ込んで、内蔵を突き上げた。


…なんて醜い声なんだ。


俺は、自分が良くなるためにお前の穴を使ってるのに自分だけよがりやがって。


よがり声じゃあ興奮もしねぇよ。


くそあまが…


細い腰を両手で掴んで思いっきり打ち付けてやった。

ちょっといい声を出した。

何度も何度も繰り返す。


快感を越えて、痛いらしい。


関係ないけど。


ていうかむしろ痛がってる声を聞きたいんだ。


調子に乗って髪を鷲掴みにした。


悲鳴を上げて、逃げ出そうとする。


なんて自分勝手な人間なんだ。


じっとしてろよ。


その穴ぼこは何のためにあると思ってるんだ。






終わってから、ベッドに仰向けになって煙草を吸う。

「譲二君、怖かった…」


女は目を潤ませ、軽くしゃくりあげながら俺の肩を枕にして丸まっている。

煙草が、最後の灰を生み出す音が聞こえた。


灰皿に押しつけ、女も押し退けた。


「え?」


「帰れよ」


「え?」


「聞こえないの?帰って」

俺が言う。


「な、なんで?」


「眠いんだもん。俺、知らない人が居ると寝れないの」


「ひどい…知らない人って…」


「ここのホテル代出してくれるならいてもいいよ?」

「…もういい、帰る」


「ばいばーい」


布団に潜り込んだ。







携帯電話が鳴っている。


「くそ…」


どこだ。


あった。


「はい」


『あ、譲二君?今どこ?』


「いつもの部屋っすよ」


『やーだ、寝てたの?』


「寂しいから寝てました」

『すぐ行くね。何か要るものある?』


「煙草とチョコレート」


『だけ?』


「あ、あとコーラ飲みたい」


『ふふ、子供みたい』


「お願いしまーす」


『わかった、待っててね』

終話。


「ふぁーあ」


欠伸を一つして、ベッドから下りる。


乱れたベッドを整え、洗面所や風呂場に落ちている先ほどの女の髪の毛を捨てる。


「よし、おっけー」


これからここへ来るのは涼子さん。


俺の大事なお客さん。


30分くらいしてから、彼女がやって来た。


「こんばんは」


「こんばんは」


俺はテレビの前にあるソファーに座っていた。


涼子さんはその隣に座る。

「はい」


コンビニ袋が渡された。


「ありがとうございます」

「譲二君て甘いもん大好きだよねー」


「チョコレートとか神の食べ物ですよ」


袋には、俺が一番好きなメーカーの板チョコと俺が吸ってる銘柄の煙草、それにコカ・コーラが入っていた。


「あ、これ、今回のです」

チョコレートの包装を開ける手を止めて、鞄からクリアファイルを出す。


「どれどれ」


涼子さんは、大人。


細くて色白でいい匂いがする、大人だ。


誘ってるような手つきでクリアファイルから出した絵を一枚一枚見る。


綺麗な爪を眺めていたら、彼女が俺を見た。


「買うわ」


「ありがとうございます」

彼女は、俺たちの間で決めてある値段で俺の絵を買った。


俺の絵はクリアファイルごと丁寧に、彼女のバッグに収まる。


「どうしてかな」


「何がですか」


その時点で、涼子さんは服のボタンに手を掛けている。


「譲二君の絵を見るとね」

ワンピースの前がはだける。


「はい」


「自分の血を見たくなるの」


下着も脱ぎ捨てられた。


「そうなんですか」


「だから」


涼子さんは、俺のズボンのジッパーを下ろしにかかる。


「出して」


「あたしの」


「血」


彼女の口に含まれた俺は敏感に反応した。


我慢できなくなって、彼女の頭を思い切り押しつける。


咳き込む。


関係無い。


さらに髪を掴んで頭を振ると、彼女は吐いた。


苦しそうだ。


だが彼女は頭を上げない。

口内が熱い。


一通り涼子さんの舌を味わった後、彼女の肛門に挿入してやった。


久々だからか、狂喜乱舞していた。


だから無理矢理奥まで突っ込んだ。


「ぎゃっ」


人じゃないような鳴き声を一声上げたと思うと、俺から体を離した。


今まで挿入していた穴から血が垂れている。


それを指ですくって彼女に見せると、舐められた。


俺は興奮してもっと出血させることになっちゃったけど、仕方ない。


興奮させる彼女が悪い。


それが好きなんだからいっか。


終わってから、涼子さんはベッドでうつ伏せにぐったりしていた。


「じゃ、また連絡しますね」


早々に服を着た俺が言う。

「うん、じゃーね」


顔もあげないで手を振られた。


女はこうに限る。


めんどくさいのは、御免だ。




[*前へ][次へ#]

5/9ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!