つい叫びたくなる(ハオホロ) 「ホロホロ、これきて「断る」くれ」 毎度騒動を運んでくる奴がまたおかしな事を言い出した。 せっかく授業をサボっていたのに、これでは気が休まらないではないか。 あぁ、もう思いきり叫びたい ハオ と 作者は少しは自重してくれ! ハオがホロホロの前に広げたのは、どっからどうみても女物の服。 セーラー服。メイド服。ゴスロリ。果てはナース服まである。 「おい。なんで女物の服ばっかなんだ」 「ホロホロに似合うからかな」 ………………。 ホロホロは無言で立ち上がると扉に向かって歩こうとした。しかし世の中そう簡単じゃない。ハオに捕まった時点でホロホロの負けなのだ。 歩こうとしたのに足を掴まれては動けない。掴んでいる張本人がすごい笑顔なのが少し、いや大分気に喰わない。 はぁ……。 溜め息をつくと観念したように、ホロホロは座った。 「で、お前はオレに何を望んでいるんだ」 「それ着て写真撮らしてもらって、そのまま事におよぼうかと思って」 ニコっと笑って見せるその様は、学内一のファンクラブを作らせるだけはある。 言っている内容は下品窮まりないが。 「写真は許せるとして、最後のは却下だ、却下」 「えー、これが本題なのに」 なんだか頭が痛くなってきた。 というか、こんなところでは服を着るのも少々困る。ここは学校だ。誰が入ってくるかもわからない場所で、着替えが出来る訳無い。 そんな服ばかりを。 もう諦めるしかないようだ。 「着るなら家でだぞ」 「はは、もちろん」 「ちなみに写真は何に使うんだ」 「そんなの言えるわけないだろ」 「…………」 「そんな目で見るなよホロホロ。いつもの事だろ」 「……もういい!帰るぞ!」 「はいはい」 こんなことになるなら、 まともに授業に出とけば良かったぜ |