甘いランチはいかが(伊日) ちゃっかりと奪ったのはいいが、その後に困ってしまった。 「い、イタリアくん……?何と言いますか、すみません……」 「わ〜びっくりした!日本がいきなりハグしてキスしてくるから!」 「す、すみません」 自分でも分かるほど顔が熱い。きっとイタリアからみたら真っ赤になっているだろう。 「ううん。全然構わないよ!むしろ日本がそういう風に接してくれることが俺嬉しい」 「だって俺達恋人同士でしょ?」 「え、えぇ」 「それで俺がナンパしてるの見て妬いちゃった?」 嫉妬してしまいそのあげく、先程の行為に走ってしまった。 思い返すと余計に恥ずかしくなってきて言葉にはせず、首を縦に振った。 「ふふ、日本かーわいー」 「………からかわないでください」 「からかってないよ。俺は心に思ったことを言っただけだよ」 「イタリアくん……さすがラテン系です」 たまにはこんな風に過ごすのも楽しいかと思った。が自分の心臓のためにも止めておこう。 そしてまずは、ほてったこの頬を戻すことに努めよう。 甘いランチはいかが |