familiare（伊日）
どちらかといえば＋よりな伊日
届かないと知っている。それでも太陽に手を延ばしてみた。
「ヴェ？なにしてるのー」
「高望み、ですかね」
わからないといった感じの顔をしたイタリアを放っておき立ち上がる。
「それよりもイタリア君、またドイツさんから逃げてきたんですか？」
話をそらしたいわけではないが、今はあまり触れてほしくはない。
「んふふ〜ジェラートが俺を呼んでたから」
「それは、呼んでないですよ…」
「よーし、日本いたしドイツのところにいこうか」
「怒られにですか？」
「ヴェ！…………にほ〜ん」
「フォローはしませんから頑張ってください」
「「…………ぷっ」」
あははは。
久々に心の奥から笑った気がした。
「少しくらいならいいですよ」
「ほんと！日本大好き！ありがとう！」
「大袈裟すぎです…」
「顔真っ赤ー」
「ほら、行きますよ！」
（…まるで家族みたいですね）
（ドイツがお母さんでー、日本がお兄ちゃんでー俺末っ子ー！）
（末っ子の世話が大変です）
（え、日本!?）
（イタリア君、一ついい考えがあります）
（…………………わかった！あ、ドイツ発見であります）
（せーの）
（（お母さん！））
（!?お前ら一体どうしたんだ！）
（へへやったねー）
（成功ですね！）
――――familiare――
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