※クラロイ/R18?/若干下品要注意警報 「っ…あ…、もっ…」 自ら跨いで、其れを受け入れたロイドからは嬌声が幾度となく漏れ出していた。 あれ程までクラトスの言葉を跳ね返すほど、強気であったのに、今ではすっかり成すがままといった状態である。 自分で奥底まで受け入れ、律動をし始めた勇気には褒めて讃えよう。 だが、やはり人間、本能の前では嘘はつけないか、とクラトスは最初は不安だったものの今ではそれなりにこの状況を楽しんでいた。 両手が塞がっていても、楽しめるとは新たな境地を開いた気分である。 「先程までの威勢はどうしたのだ」 「…るさいっ……な、」 もはや意地なのか、そうでないのか。 ロイドは必死に目の前の彼の余裕の無いところを見たくてありとあらゆる手段を使っているようだったが、 クラトスには何と無く空振りしているようにも思えた。 「んんっ…」 「ロイド、両腕を解きなさい。そうすれば…」 まあその努力は認めよう、と両腕を解くようにクラトスは言うが、それを頑なに拒否するロイド。 「や、だ…絶対嫌だっ」 と、急に上体を折り曲げてクラトスの身体に密着したロイドにクラトスは思わず、く、と声をあげてしまった。 「なんだよ、やっぱ、…感じて、んじゃん」 「違う、…急にそのような…体勢になるからだ」 その体勢よりも何よりも、 密着した身体で、乱れた吐息が近くで耳を犯すさまにクラトスは、思わず拙いな、と思った。 それに今のでロイドも興奮したのか、先程よりも強い快楽が下半身からじわじわと襲ってくる。 いつもならばお得意のポーカーフェイスで誤魔化せたそれも、少しずつ誤魔化せなくなっていた。 ロイドの言う通り、本当にかつてない余裕の無い顔を晒してしまいそうで恐れたクラトスは、自我を保つ為に唇を噛んだ。 「っ…はっ、あ…いい…クラトス…」 「…く、…っ」 密着した身体で、腰を身体を動かしているうちに暑くなったのか、どちらのかすら判らなくなった汗がポタリと肌を伝う。 途中で両腕が塞がっていても楽しめるなと思ったのも束の間、 今ここで両手が塞がっているのは、実に勿体無いことだなとクラトスは後悔した。 やはり無理にでも解(かせる)くべきだったが。 しかしそれが何よりも一番の起爆剤だったという事実を知るのはもっと後のことで、気付けば自分の上でぐったりとしているロイドがいた。 暑い、だから退いてくれともこの目の前にいる愛らしい顔をした子にそんな酷なことは言えない。 でも、この状態は幾らなんでも生き地獄である。 さっさと起きろと何度も言うが、体力を消耗しきっているロイドは当分上体を起こしそうに無い。 まさか寝たのではないか、と不安になりつつあるところで、小さく艶やかな声が聞こえてきた。 [*前へ] |